リアルタイム 3D サーフェースシェーダ in WebGL

2020.03.23

はじめに

身体と同化するテクノロジーをテーマにWEBGLのモックアップを作ってみました。

インスピレーション

今でこそ、プロジェクションマッピングや巨大ビジョンが商業的にも有名になっていますが、
そのルーツを探っていくと、彫刻、建築、インスタレーション、
さらには、ライトアートやルミナアートなどのジャンルに触れることができます。

さらにライトアートルミナアートの世界を覗いていくと、
1910年前後イタリアで巻き起こったフューチャリズムの時代に行き着きます。

フューチャリズムの時代は、過去の芸術の破壊と急速に機械化する時代を称賛していくムーブメントのことで、
後にイタリア・ファシズムと統合され戦争賛美の思想へと受け入れられていったとされている歴史があります

まさに、産業革命で世の中に大きな変容があった時代、
アートにも同じような変容が起きていったことがわかります。

また、戦争に兵器が用いられ始めたこともあり、
その社会的なインパクトも相当あったのではないかと想像できます。

興味深いのは、芸術家たちは、これらの変化をより純粋に、
芸術に取り入れようとした点です。

音楽家のルイジ・ルッソロは、ノイズミュージックの起源ともいえる「騒音音楽」の作品を発表しています。

また、絵描きたちは、対象物の運動性そのものを描こうとする志向が生まれたという歴史があるそうです。

フューチャリズムは後に戦争賛美の思想につながるのですが、
フューチャリズムの中心で活動していたマリエッティは、
テクノロジーは人間の拡張するもので、人間に無限の可能性を開くだけでなく、
人間自体をより優れたものに変えていくという思想を強く持っていたそうで、

戦争を賛美し、戦争こそがテクノロジーの潜在能力を発揮すると考えていたそうです。

また、戦争を賛美するだけでは飽き足らず、
実際に従軍までしたそうですから、
その意志の強さは筋金入りです。

そして、国家間の争いは、工業技術だけでなく、
コンピュータやインターネット等の情報処理技術をも急速に進歩させたことは、
ご存知の通りかと思います。

そんなフューチャリズムという芸術運動の時代の思考は、
現代のメディアアートやオーディオビジュアルアートのような
技術を使った表現の出発点になっているということが言えるのではないでしょうか。

フューチャリズムの時代の機械化を純粋に見直して、
作品に取り入れた芸術家たちの姿勢と同じように、
いろんなものがコンピュータ化していくこの時代でも、
純粋にそれを見直してみる姿勢も大事なのかもしれません。

テクニカル

WebGLによる3Dモデルの表示と、
そのテクスチャをフラグメントシェーダーでアニメーションさせています。
シェーダーでは、典型的な三角関数により、ピクセルごとに粗密をつくり出すシンプルなコードになっています。

p5.jsからWebGLを触っています。

shader.frag

 

shader.vert

 

sketch.js