ウェアラブルEXPO2017 レポート#1

2017.01.23

2017年1月18日[水]~20日[金]に東京ビッグサイトで開催された ウェアラブルEXPOという展示会に行ってきたので、2回に分けてレポートします。

ウェアラブルEXPOとは?

ウェアラブルEXPOは、ウェアラブル端末や、センサー、電子部品などの研究・開発を行っているメーカーや大学が、 ウェアラブルを業務活用したい企業や新規参入企業に向けて、新製品や開発中の製品を展示する場です。
毎年開催されており、今年が第3回目の開催で、179社が出展しました。

企業同士の商談を目的とした展示会なので、コンテンツで遊ぶような展示会とは全く雰囲気が異なっていました。
そのため、触ったり体験できるものは少なかったのですが、気になったものをいくつか紹介します。

“負担のないウェアラブル脳波計測システム” 大阪大学 センター・オブ・イノベーション(COI)

脳波キャッチャーという自社プロジェクトでは、制作段階で脳波計をいくつか試しました。
その際、電極の数が増えるほど、計測できる情報も増えるが、電極の位置を調整するのに時間がかかったり、電極と地肌の間に髪の毛が挟まるとうまく計測できなかったりと、装着するのが難しすぎてエンタメ装置として使うのを諦めたことがありました。

大阪大学COIのブースで使われていた脳波計は、ヘルメットのように被るだけで、電極の位置がある程度合うようになっていて、電極自体にもヘアブラシのような突起が付いているので、髪の毛を掻き分けて地肌に触れやすくなっていて、以前より扱いやすくなっているなという印象を受けました。

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※写真を撮り忘れたので、大阪大学COIのサイトから引用しています。

同じブースでは、脳波から感情を解析し、AIによって心地いい音楽を自動作曲するというデモも行われていました。
感情解析のアルゴリズムをお聞きしたところ、
脳波計から得られた「快/不快」と「能動的/否定的」の2軸の空間に、ビッグデータ化された被験者への問診によって得られた感情をマッピングすることで、脳波から一番近い感情を推定している、
とおっしゃっていました。

感情解析のシステムは、最終的には製品化を目標としているそうですが、それにはまだ5〜6年は研究が必要だろうとのこと。まだまだ道のりは遠いです。。

“Stretchable Strain Sensor” YAMAHA

YAMAHAのブースでは、「伸縮量によって抵抗値が変化する繊維状のセンサー」の展示を行っていました。
このセンサーを、繊維メーカーと共同開発した「導電性の金属細線を織り込んだ伸縮性の高い布繊維」を使って衣類に装着して人が着用すると、人の動きをリアルタイムにモニタリングできるというものです。

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薄く、軽く、柔らかいといったメリットから、スポーツや医療などのヘルスケア用途をアピールしていましたが、
会場では笛を演奏している時の指の動きをモニタリングしたり、指の動きに合わせて画面上にエフェクトを発生させるといったデモを行っていて、エンターテインメント用途での応用も積極的な様子が伺えました。

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“MIセンサー(高感度磁気センサー)” 愛知製鋼

愛知製鋼のブースでは、従来の磁気センサーと比べて1万倍以上の高感度を実現したMIセンサー(高感度磁気センサー)を使った製品やプロダクトの紹介がされていました。

なかでも気になったのは、まだ研究段階ではあるものの、磁場を発生させる装置と、手指などにつけたMIセンサーで、光学式や超音波式よりも高い精度の3Dトラッキングができる、という提案でした。

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磁気センサーは今まで使ったことがなく、「電子コンパスが使ってるやつでしょ?」ぐらいの認識しかなかったのですが、この展示を見て、もっと色々な使い道があるのではないかと感じさせられました。
MIセンサーはArduinoで使えるシールドモジュールが発売されているそうなので、機会があれば使ってみたいです。

他にも気になった展示がありますので、続きは次回紹介します。