Google for jobsとは
Google for jobsとは、Googleにて求人に関するキーワードを検索した際に、求人という項目で検索結果の特定の位置に表示される機能のことです。
Google for jobsに掲載されることで、検索広告に次いでページ上部の項目に表示されるため、検索結果からの流入増加などのメリットが期待できます。
掲載の仕組み
Google for jobsは、求人サイトなら何も対策せずに掲載されるわけではありません。
ページ内に求人情報に関する構造化データを設置し、それがGoogleのクローラーによってクロールされることで、求人情報が認識され、掲載されます。
今回は、Google推奨のJSON-LD コードの構造化データを使用した掲載方法を紹介します。
構造化データを作成する
設置場所
求人に関して紹介しているページのhead内に設置します。
記述例
一般的な構造化データの例は下記の通りになります。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 |
<script type="application/ld+json"> { "@context" : "https://schema.org/", "@type" : "JobPosting", "title" : "Webエンジニア", "description" : "<p>求人の説明が入ります。</p>", "identifier": { "@type": "PropertyValue", "name": "○○社", "value": "12345" }, "datePosted" : "2017-01-18", "validThrough" : "2017-03-18T00:00", "employmentType" : "FULL_TIME", "hiringOrganization" : { "@type" : "Organization", "name" : "○○社", "sameAs" : "https://tech.pfq.jp/", "logo" : "https://tech.pfq.jp/static/assets/img/webclip.png" }, "jobLocation": { "@type": "Place", "address": { "@type": "PostalAddress", "streetAddress": "123番地", "addressLocality": "○○市○○町", "addressRegion": "○○県", "postalCode": "123-4567", "addressCountry": "JP" } }, "baseSalary": { "@type": "MonetaryAmount", "currency": "JPY", "value": { "@type": "QuantitativeValue", "value": 200000, "unitText": "MONTH" } } } </script> |
各プロパティに関して
構造化データの各プロパティについて説明します。
title(必須) | 職種名を記述します。 |
description(必須) |
HTML形式で求人の説明を記述します。段落を追加する際は、<br>、<p> または \n を使用します。Google for jobsでの表示ではHTML タグ <p>、<ul> および <li> が認識されます。 |
datePosted(必須) |
求人情報の投稿日をISO8601形式で指定します。(例:”2017-01-24″、”2017-01-24T19:33:17+00:00″ ) |
validThrough(必須) |
求人情報の有効期限をISO8601形式で指定します。(例:”2017-01-24″、”2017-01-24T19:33:17+00:00″ ) 有効期限がある場合のみ必須です。 |
identifier | 求人情報の識別のための値を入力します。 |
employmentType |
雇用形態を下記から選択して記述してください。
|
hiringOrganization |
求人を募集している会社情報を記述します。sameAsには、設置するページ以外で会社について記述しているページのURLを記述します。logoにはGoogle for jobsにロゴとして表示させたい画像のURLを記述します。 |
jobLocation | 勤務地を記述します。 |
baseSalary |
給与を記述します。 QuantitativeValueのunitTextは下記から選択して記述してください。
給与の範囲を指定する際は、valueではなくminValueとmaxValueを指定します。 |
確認方法
Googleの構造化データテストツールが用意されています。
https://search.google.com/structured-data/testing-tool/u/0/?hl=ja
必須プロパティが未入力だとエラーが表示され、Google for jobsに掲載されません。推奨プロパティが未入力だと警告が表示されますが、Google for jobsへの掲載は問題ありません。しかし、入力されているほど情報の質が良いと判断されるためなるべく入れるようにしましょう。
構造化データ設置後に関しては、Search Consoleでも確認できます。公開後は正しくクロールされているか確認するようにしましょう。
求人情報の削除方法
ValidThroughプロパティに日付の過ぎた期限を入力するか構造化データを削除してください。Googleにクロールされ次第求人情報は削除されます。
まとめ
以上、紹介してきたように構造化データを設置することで他のサイトと差をつける対策をすることができます。Google for jobs用に構造化データを設置したサイトでは、SEOの面でも求人に関するキーワードの平均順位が大幅に改善されるなどの効果がありました。ビックワードに対応したコンテンツ改善は難しいため、このように技術面で対策をするのも一つの手ではないでしょうか。